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もえくさ(2010年8月)

▼「はなそう! あそぼう! ともだちつくろう! 地域で安心してはたらき、生活できる制度をつくろう!」。これは、6月初めに京都で開催された「第16回ピープルファースト大会 イン 京都」のメイン・スローガンである。この大会の京都開催は今回が初めてで、17都道府県と韓国からの参加者を含め、2日間で900名余の参加があった。▼"ピープル・ファースト"は、知的障害をもつ当事者の団体。1973年、アメリカのオレゴン州の少女が「知恵遅れ」や「障害者」ではなく、「まず人間として(PEAPLE FIRST)扱われたい」と発言したことがきっかけとなって広まった運動で、自分たちの権利擁護を自分たちの力でおこなっていこう。差別をはね返し、生きる地平を切り開こうというものである。日本でも90年代より輪が広がり、各地で当事者の活動がある。京都における活動は2000年から始まり、毎月の例会や交流等が取り組まれている。▼大会の幕開けは、会場の手拍子にあわせた参加者の入場行進。手作りのプラカードを持って入場する、各地参加者代表の誇らしい笑顔が印象的で、韓国からの参加者入場の際は、ひときわ大きな拍手が会場に響いた。司会進行は、障害のある当事者が交替で行い、その様子を見守る支援者等の会場全体が、暖かく・和やかな空気に包まれていた。▼大会には泉健太内閣府政務官も出席し、障害者制度改革への最近の取組を説明するとともに、7名の代表者からの訴え・質問に対して「できる限り要望に応えたい」と応答する場面があった。また、奈良県で知的障害者を雇用し虐待・搾取していた事件についての報告も行われた。2日目の分科会は、仕事、恋愛・結婚・子育て、自立生活、権利条約など11のテーマに分かれて話しあわれた。▼締めくくりの大会宣言は、次のように結ばれている。...わたしたちは、みんなと同じように人間らしく生きる権利があります。...わたしたちは、どんな差別にたいしても、声を出していけるように、仲間どうしではげましあってたたかいます。仲間とともに、地域のなかで自分らしく生きるための福祉サービスや仕事の場を作ることを社会にうったえていきます。それが自分のため、仲間のためになることを信じて。わたしたちは「しょうがいしゃ」である前に人間なんだ!"地域のなかで自分らしく生きる"ことを支援する地域福祉は、このアピールを正面から受け止めていく使命を持っている。▼世界的な異常気象、列島各地で猛暑による熱中症の被害、突然の豪雨・突風等による被害が多発している。読者の皆さん、体調管理と災害への備えをもう一度点検しましょう。