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もえくさ(2011年11月)

CSR、企業の社会的責任。この言葉が日本で多く聞かれるようになったのは2003年頃からであると言われている。多くの企業が取り組んでいるが、活動は様々で、典型的な活動としては、情報開示や誠実な消費者対応などの取組、地球環境への配慮、ボランティア活動などの社会貢献や地域活動への参加などがある。▼共通しているのは、多くの企業が社会貢献活動を単なる慈善活動としてではなく「企業価値向上の一手段」であると捉えていること。株式市場や格付機関も、企業評価にあたってCSRの視点を取り入れるようになってきている。最近の取り組みとしては、NPOなどステークホルダー(利害関係者)とのパートナーシップを重視した社会貢献活動も増えてきている。▼本会では、いち早く2007年から中小企業を中心に、企業の本業・CSR活動と福祉の持つノウハウ・資源を有機的に結びつけ、地域の活性化、福祉力の育成、新たな企業価値などを目指す「きょうと福祉パートナー事業」に取り組んできた。▼特に、地域住民、福祉、まちづくりに繋がる社協、福祉施設などとの連携・協働による「地域展開型CSR活動」を提唱し、これまでに企業と福祉施設との協働による製品の開発をはじめ最近では、高齢者宅を訪問して洗濯物を集配することで安否確認を行う事業など様々な事業が展開されている。▼特に、京都発の取組の一つとして昨年12月から積極的に取り組んでいるのが「きょうとハート基金」。これは、企業や福祉施設が口座引落としや振込みをしていた光熱水費、通信費、ガソリン代、オフィス用品の代金などをカード決済とすることにより、金額に応じて付与されるポイントを基金として積み立て、災害時に被害を受けた福祉施設に対し、復旧のための資金を助成しようとするもの。▼東日本大震災では多くの福祉施設が被害に遭い、今なお大変厳しい状況にあるが、自施設だけでは難しい事前の備えが、相互支援型で実現できる仕組みである。▼災害はいつ、どこで起こっても不思議ではない。災害を他人事とせず、京都の福祉施設は自らの施設と入所者を守るため、企業は社会貢献活動の一つとして、京都発の福祉をテーマとした新しいCSRの仕組み「きょうとハート基金」の積極的導入を是非お願いしたい。