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もえくさ(2016年9月)

▼障害者や高齢者施設での虐待のニュースが増えてきている。その人の人生に寄り添う支援を行う専門職が、虐待を行うことは決して許されることではない。最も安全な筈の社会福祉施設で、虐待が行われることはあってはならない▼それなのに、なぜ、虐待は起こるのか。虐待を受ける被害者には、重度の人が多いが、福祉施設で虐待事件を起こした加害者の多くは、虐待の動機を「ストレスがたまって」と答えている。それらの職員には、相談できる先輩や組織的に仕事をマネジメントしてくれる上司がいない、施設の中で「孤立している」という特徴もある▼虐待をなくすには、重度の人へのよりよい支援を目指して、正しい知識と技術を身につけることとあわせて、組織としてどう職員を育てていくかをマネジメントする必要がある。虐待が起きたときに、行政が行う「虐待調査」は、単に犯人捜しを行うものではない。虐待が起きるまでに、組織としてどう対応してきたのか、今後、どう対応するのかを問うものだ▼本会の実施する研修事業でも、社会福祉施設職員として正しい知識と技術を身につける研修とともに、マネジメント力を身につけ、組織としての力量をあげる研修を実施している。研修を受講いただくことで、自分自身を見つめ直し、個人の力量とともに組織としての力量を高めていただければ、ありがたいと思う。 (追記)▼この原稿の執筆後に、神奈川県相模原市のある障害者施設で、元職員が就寝中の利用者の命を次々と奪ったという事件が飛び込んできた。死者19名、負傷者26名という信じがたい事件にただただ驚くばかりだ。障害者の人権と生きる権利を蔑ろにした今回の犯行はいかなる理由があっても許されるものではない。亡くなられた方々のご冥福とご遺族に心から哀悼の意を表したい。また、負傷された方々が一日も早く回復されることを願ってやまない。差別と偏見の排除、命の尊厳と人権尊重を何よりも大切にされる社会こそ、私たち福祉に携わるものの使命として重く受け止めたい。(Y・T)