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もえくさ(2018年7月)

 「早く死にたいです。」これは10歳の少年が書いた将来の夢だと、その後、少年を預かることになった児童養護施設の施設長が語った。心に傷を負った少年の慟哭に胸がしめつけられる▼大人たちの勝手な都合によって心に傷を負い、生きる力さえ奪われかねない子どもたちがいる一方で、そんな子どもたちに「社会はそんなに冷たくないよ、あなたのことを気にかけているよ」という思いを身をもって伝えようとする人たちがいる▼福祉職場で働く人もそんな一員だ。福祉職場の魅力を聞かれたときに「人とのふれあい」が語られることが多いが『人』が相手だからきれいな言葉だけではすまされないことや職員同士の価値観の違いなどにより軋轢を生むこともあるだろう。そんな時、何を大切にしたら気持ちを合わせていけるのだろうか▼人材確保をテーマにした研修会の講師の言葉で印象に残ったものがある。「採用に向けた法人の努力は熱心でセンスもプレゼン能力も向上している。ただ、内向きのやりがいを打ち出すだけでなく、今の地域社会をどうとらえ、どう変えたいのか、どんな地域社会にしたいのかの大局を発信することが大切ではないか」というものである▼誰かのことを気にかける、誰かの叫びに耳を傾ける、どうしていきたいのかを一緒に考える、そんな一歩とともに大きな視点から今の社会を見ることも心していきたい▼冒頭の少年は大人になり、施設長に「今は生きてて良かったと思えるようになった」と話してくれたそうだ。(N.K)