笑って泣いて!誰かの人生に寄り添う仕事
ヘルパーストーリー

ヘルパーストーリーvol.7

亀岡市社会福祉協議会 ホームヘルプセンター草場 富浩 さん

ヘルパー経験年数:
6年(登録ヘルパー5年 今年度4月から正職員)
役職:
サービス提供責任者
得意な介護:

利用者様の笑顔と「また来てや」の言葉を心の糧に

~<ヘルパーを目指したきっかけ>~

 私は以前、居室数15部屋の小さなケアハウスで、生活相談員をしておりました。

当時の私は、福祉の仕事が初めてでしかも無資格でした。

 その小さなケアハウスで、1年間に3名の入居者様が、急変より旅立たれました。

 その時思ったのが、私に何らかの資格と知識があって、プロの視点で観察が出来ていたなら、

3名の方を救えたのではないかと言う事でした。

 そのことがあり、一年発起して、ヘルパー2級の資格を取る事を決意しました。

~<ヘルパーを続けてこられた理由>~

 ヘルパー2級の資格をとり、今の職場に就職して最初に担当を任されたのが、

月曜日から土曜日まで毎日訪問の調理の業務でした。

家事は言うまでもなく、調理などしたこともなかった私でしたが、美味しく召し上がって頂きたいと言う気持ちだけで、

毎日パソコンで検索したレシピを印刷し訪問を続けていました。

 しかし現実は甘くなく、訪問が4日も続くと、その利用者様から、

私の顔を見るなり「またあんたか」と言われました。

 さすがに心も折れ、ヘルパーを続けていく自信もなくなりました。

当時のセンター長に、担当を外してほしいいと泣きつきました。

その時センター長から、「もう少しだけ頑張ってみて」と言う言葉で、渋々訪問を続けていました。

 ある日、その利用者様が「笑顔」で迎えてくださり、「毎日美味しい料理をありがとう」と言う言葉を頂きました。

たとえお世辞半分だったとしても、想像もしていなかった嬉しい言葉を頂戴しました。

 それからは、そのお宅への訪問が楽しくなり、少しだけヘルパーを続ける自信もつきました。

先輩ヘルパーに教わりながら、調理のこつも少しはつかむことができ、今ではレシピ無しで、

時には有り合わせの食材で調理も出来る様になりました。

 ヘルパーになって今年で6年目。あの時のあの言葉を宝物とし、利用者様に寄り添う事を忘れず、

利用者様の笑顔と「また来てや」の言葉を心の糧に、これからもヘルパーの仕事を続けて行こうと思っています。