笑って泣いて!誰かの人生に寄り添う仕事
ヘルパーストーリー

ヘルパーストーリーvol.14

せんしゅんかい訪問介護センター西山天王山I.M さん

ヘルパー経験年数:
13年
役職:
サービス提供責任者
得意な介護:
オムツ交換、洗濯

利用者との大切な思い出

私の訪問介護としての仕事ですが、初めは事務員からスタートしました。事務員としての仕事が慣れてきた頃、ヘルパー2級の資格を持っていた私は、当時の管理者から「事務所に近い利用者の援助に行ってみないか。」と誘われました。ヘルパーの仕事に興味があった私は快く引き受けさせてもらいました。その利用者の援助は週2回の掃除、調理と週1回の入浴介助で、初めのころは緊張していましたが、利用者が明るい性格の方だったため、すぐに打ち解けることができました。調理の援助では一緒に調理を行い、韓流スターの話で盛り上がり、非常に楽しく援助させていただき、次に訪問する日を楽しみにしていました。

ヘルパーの仕事の楽しさを知った私は、事務職からヘルパーとなり、サービス提供責任者となり、その利用者の担当を任されていました。その頃、利用者の具合が悪くなり、以前のように元気に話をすることが出来ず、程なくして入院されることとなりました。

「虫の知らせ」というのでしょうか。月日が経ち、ふとその利用者のことを思い出した私は、今はどうされているのか凄く気になったため、お見舞いのため入院されている病院を訪れました。窓口で利用者のことを尋ねましたが、病院にはもういないとのことでした。退院され自宅に戻られたのだろうと思い、事務所から利用者宅が近かったため、事務所に戻るついでに家の様子をそれとなく伺ってみようと立ち寄りました。すると家の前に利用者のご家族がいらっしゃったので、挨拶をしたところ、前の日に亡くなり、これからお葬式だという事を教えて下さいました。長い間、援助に来てくれていたという事でご家族様から「顔を見てやって欲しい。」と言われ、家に上がらせてもらい、お顔を拝見させていただきました。最後に見送ることが出来ましたが、たまたまお見舞いに行こうとした日がお葬式の日だったという不思議な体験となりました。それ以来、大切な思い出として胸にしまっています。

訪問介護でヘルパーとして働き始めて今年でもう13年目となります。まだまだわからないことはありますが、利用者との素敵な思い出を大切にしながらこれからも頑張っていけたらと思います。