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地域の力3

じぃじぃ隊、ばぁばぁ隊は支えて支えられて。

【団体名(エリア名)】
京田辺市東区第4ブロック 安全安心見守り隊(通称;じぃじぃ隊、ばぁばぁ隊)(京田辺市)
【活動開催日】
平成26年3月1日
【活動者数】
17名
【利用者数】
23名

寒いな~。と手を擦りあわせながら公園前に集まられた皆さん。晩秋の京田辺市。隊員が集まってくる間に地域の話題に花が咲きます。「今年の一休寺はすごい人やったらしいで」「JRで宣伝したからやわ」と紅葉シーズンの地元の名勝一休寺のことが話題になります。

そしたら行こうか、と誰からともなく声が出て、見守り活動に向かいます。今日の活動では2軒のお宅を訪問させていただきました。一軒目は古谷さん宅。御主人が亡くなられお一人暮らし。「寒いからちょっと中入ってよ...。部屋暖めているし。」と誘っていただきました。「いつもはお家の前では話してるのよ。」と仰るのは民生委員でもある早田順子さん。

あんまり遠慮しても...ということで今日は特別にお部屋でお話しを伺うことにさせていただきました。「いつも助けてもらって、前はスズメバチの巣をとってもらったのよ。」と古谷さん。御主人が亡くなってから高い所の作業などはできなくて困っておられたとのこと。「見守り隊の活動で『電球交換とかもやろうか』という話になってるけど、今のところは依頼はないな」と早田一郎さん。道路に張り出した庭木の伐採とかもやったな...と佐野良一さんも話されます。

平成26年に結成された見守り隊ですが、その前年にブロック長をしていた佐野さんの一声から動き始めました。この地区は昭和40年代、京田辺市の発展と共にまちづくりが行われました。そのため比較的同世代の方が多いのが特徴ですが、全体的に高齢化し一人暮らしの方も増えてきています。また、地理的には木津川と隣接しているため大雨での氾濫も心配される地域です。

活動を始めるにあたって、地区内の全戸アンケート調査をされ6割を超える方の「賛成」が得られました。「反対の声もあったけど、(賛成が)6割超えたらええやろう」と当時の話に花が咲きます。実は、今回ご訪問した古谷さんは当時は組長として見守り隊の結成に関わっておられましたが、この頃は「見守ってもらう側になったのよ」とのこと。住民同士の活動だからこそ、「支え手・支えられ手」の関係は動きます。まさにお互い様の関係です。

見守り希望のお宅には、ラミネート加工されたお手製の大判のカードが置かれています。そこには、「困った時の連絡先」「緊急時の連絡先」「避難所」などの情報が読みやすく書かれていて、これを冷蔵庫などに貼っておくのだそうです。確かに裏にはマグネットが付けられています。

さらに、住宅地図を活用した避難経路も「災害時要援護者対避難協力者地図」として作成されています。そこには地区内の要援護者宅と避難協力者が矢印で結ばれていて、いざという時の避難が一目瞭然になっています。

カードや「協力者地図」はプライバシーのこともあるのでご本人宅だけに置いておくとのこと。訪問先の詳しい情報は民生委員でもある早田順子さんが管理し、訪問した時に何か異変に気が付けば隊員が早田さんに連絡、そこから緊急連絡先につなぐ。このことで個人情報が広がらないように工夫しています。

二軒目にご訪問した石橋さんは酷暑が続いた今夏に熱中症で倒れられたとのこと。「ちょっと体がおかしいな...と感じて外に出たんや」とその時の様子を話されました。困った時の連絡先になっている岡さん(隣家)の携帯に「救急車呼んで」と電話。次に気が付いたら病院とのことで事なきを得ました。石橋さんは心臓に持病があり常に薬を持ち歩くほど気を遣っておられます。お話しを聞いているとき、ちょうど岡さんが帰宅。「普段から顔見んかったら電話とかメールしてるよ」と見守りの仕組みと普段のお付き合いがあってこそ大切な命が守られました。

 先ほども少しふれたように、この地区は昭和40年代のいわゆる新興住宅。ほぼ同世代の方々が家庭を持たれたことで親近感を感じる地域とのことです。また交通の便がいいところでもあり、空き家になってもすぐに新しい方が入居されるそうです。一時は減った子どもも最近は増加しているそうです。「活動のユニフォームはあえて作らない。普段着で訪問してます」と隊長の南茂樹さん。

毎年、地域の中心にある公園で夏まつり(東鍵田夏まつり)を開催されています。ここには子どもから高齢者まで多くの住民が来られるとのこと。住民が集まることを意識されています。秋の防災講習会の参加者は多くなったそうですが、車いすを利用されている住民さんも参加されたそうです。

京田辺市社会福祉協議会では重点目標に「地域で支えあうつながりとネットワークづくり」をあげています。「じぃじぃ隊、ばぁばぁ隊」の活動は、まさに地域住民同士が「支えあい」「つながり」「ネットワーク」する地域住民主体の実践です。すべての住民が参加・参画できる活動づくりの「お手本」的な活動でした。

活動者からのメッセージ

今後の目標としては3K(金、健康、孤独)の解消、各世代の人を行事を通して引っ張ること。

社協のひとことコメント

地域住民が自主的に自分たちの暮らしている地域を見つめ直し、みんなで話し合いを重ねはじまった見守り活動で、防災や防犯活動にも積極的に取り組むなど社協として大変心強く感じています。この活動がこれからも継続していくため若い人の協力者を増やしていければと思います。この東区は京田辺市内で一番大きな区・自治会で、11のブロックでできています。その第4ブロックは約160件。この活動が東区全体、そして市内のすべての区・自治会で同じような活動が広がることを期待しています。